4月:『子どもたちをわたしのところへ来させなさい。(マルコによる福音書10:14)

< 年主題>:イエスさまとともに生きる 〜愛の交わりの中で〜 < 年聖句>:互いに愛し合いましょう。 (ヨハネの手紙㈵ 4:7) チャプレンの藤原健久です。チャプレンとは「施設付き牧師」のことです。学校や病院等の施設で宗教活動を行う牧師を指します…

3月:『光の子として歩みなさい。』(エフェソの信徒への手紙5:8)

先日、日曜学校で、お祈りのカードを作りました。イースターの準備として、いつもより少しだけ多く、お祈りをします。そのお祈りのテーマを、一人ひとりカードに書いたのです。「世界が平和になりますように」「少しでも人の役に立てますように」。みんなの…

2月:『愛は、すべてを完成させるきずなです。』(コロサイの信徒への手紙3:14)

キリスト教倫理で最も大切にされるのは、愛です。目の前の一人ひとりを大切にし、自分の幸せだけでなく人の幸せのために奉仕していく生き方が大切です。愛と同じように大切にされるものとして、正義があります。悪いことを見逃さず、正しい道を歩むことが大…

1月:『見よ、わたしはあなたと共にいる。』(創世記28:15)

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 クリスマスにはイエス様のお誕生をお祝いしました。クリスマスは、神様が人となられたことを通して、神様がいつも私達と共に居てくださることを教えてくださった出来事でした。イエス様のお名…

12月:『いと高きところには栄光、神にあれ。』(ルカによる福音書2:14)

クリスマスの夜、羊飼いたちに天使達が歌った歌の歌詞が、上記の言葉です。「この天使に天の大軍が加わり」と記されているので、空いっぱいに天使が居て、フル・オーケストラのような壮大なスケールの大音響だったのでしょう。羊飼い達は、大いに驚きながら…

11月:二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのです。(マタイによる福音書18:20)

一番最初の教会には、当然の事ながら、今のような立派な礼拝堂はありません。整った組織も、十分な資金もありません。ほんの少しの人数の信徒が、それぞれの家などに集まり、迫害を避けながら、ひっそりとお祈りしていました。冒頭の聖書の言葉にもあるよう…

10月:わたしたちの本国は天にあります。(フィリピの信徒への手紙3:20)

キリスト教の「天国」・・・「神の国」とも表現されますが・・・は、死後の世界の事だけを指しているのではありません。神の国とは、字の通り、神様が直接治めておられる状態のことであり、神様の愛や正義が貫徹され、誰一人悲しむ者が無く、全ての人が幸せである…

9月:求めなさい。そうすれば、与えられる。(マタイによる福音書7:7)

聖書の言葉の中で、最も有名なものの一つでしょう。「求めよ。さらば与えられん。」明治期の人々は、この言葉に新しい時代の光を感じたことでしょう。日本で大切にされてきた価値観のひとつは、「役目を全うする」とうものだと思います。自分の「しなければ…

8月:必要なことはただ一つだけである。(ルカによる福音書10:42)

私達の生活には、大切なことが幾つもあります。「あれも大事、これも大事」です。けれども、いざというときには、一番大切なものが明らかになります。k間から72年前の8月、日本ではみんなの心に、一番大切なものが明らかになりました。それは平和です。戦…

7月:喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。(ローマの信徒への手紙12:15)

「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く」。こうできたらとても良いと分かっています。けれども、これを実行するのは、なかなか難しいものです。 喜んでいる人を前にすると、羨ましさや妬みに思いが出てきたり、悲しんでいる人を前にすると、「泣かないで」と…

6月:神の国と神の義をもとめなさい。(マタイによる福音書6:33)

6月は梅雨の時期、植物にとっては「恵みの雨」です。豊かな潤いで大きく成長する植物を見て、私達は、神様が創られる自然の豊かさ、美しさをたっぷりと味わいます。今月の聖書の箇所には、次のような言葉が含まれています。「空の鳥をみなさし・・・野の花を・・…

5月:『見えないものに目を注ぎます。』(コリントの信徒への手紙Ⅱ4:18)

牧師という仕事柄、信徒の方の最後の場面に立ち会わせていただく事がしばしばあります。ご病気で苦しいでしょうに、ご自分の体の事だけでなく、他人のことを気遣ってくださる方が多いです。時にはご自分の苦しみを脇に置いて、お医者さんや看護師さんに感謝…

4月:『あなたがたに平和があるように。』(ヨハネによる福音書20:26)

チャプレンの藤原健久です。チャプレンとは「施設付き牧師」のことです。学校や病院等の施設で宗教活動を行う牧師を指します。私は、幼稚園の礼拝や宗教教育全般に携わっています。どうぞよろしくお願いします。 生活表では毎月、その月の主題聖句を解説して…

3月:『光の子として歩みなさい。』(エフェソの信徒への手紙5:8)

先日から、数名の緑組さん達が、礼拝堂の絵を描いています。担任の先生の入れ知恵があってか、それを小礼拝堂に並べて帰っています。神様に見せてあげているのだと思います。神様も喜んでおられることえしょう。私も神様のご相伴に預かり、こどもたちの絵を…

2月:『主はわたしの光、わたしの救い、 わたしは誰を恐れよう。』(詩編27:1)

昨年11月より、定期的に「牧師バー」を行っています。町中の飲み屋さんをお 借りして行っていますので、色んな方が来られます。それでも、やはり宗教、特 にキリスト教に関心のある方、牧師と話してみたかったと言う方が多いです。カ ウンター越しに伺う質…

1月:『わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。』(コリントの信徒への手紙Ⅱ 4:18)

わたしたちの幼稚園は、「見えないもの」を一番大事にしようとしています。まずは優しい「心」、そしてお友達同士の「つながり」、誰かのことを覚えて行う「お祈り」、そして、信頼と希望と愛の源である「神様」、全て見えないものですが、何より大事なもの…

12月:『おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。』(ルカによる福音書1:28)

クリスマス・ページェントの練習が始まりました。私は毎年、子供たちによるクリスマスの歌声を聞くと、涙が出そうになります。澄んだ声で、神様の御子の誕生を祝う歌が歌われるのを聞くと、心の中が、懐かしい思いでいっぱいになるのです。 懐かしさの思いは…

11月:『喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。』(ローマの信徒への手紙12:15)

現代は「同情」という言葉が、大変批判的に受け取られる時代だと思います。「同情するなら金をくれ」という映画の科白にもあるように、「同情」は、「上から目線で人と接し、自分の余力で手助けする」と受け取られています。それは、苦しみの根本的な解決に…

10月:『あなたがたは地の塩である。』(マタイによる福音書5:13)

今年の春から、私は、奈良県にある教会の管理牧師をしています。教会の向かいに、立派なお寺があります。通りに面したところに、大きな掲示板があり、毎月、大きな力強い時で、短いメッセージが書かれています。「貧乏、辛抱、希望、この3つはワンセット。…

9月:平和な人には未来がある。(旧約聖書*詩編37:37)

2学期が始まりました。子供たちがみんな元気に幼稚園に来てくれました。みんな素敵な笑顔です。夏休み中にいっぱい楽しいことがあったのでしょう。背丈も伸び、ちょっとずつお兄さん、お姉さんになっているのを感じます。 残念ながら今年の2学期は、大きな…

8月:平和を実現する人々は、幸いである。(マタイによる福音書5:9)

イエス様は、今月の主題聖句を含む重要な教えの冒頭で、「貧しい人々は幸い、紙の国はあなた方のもの」と語られました。この地上で貧しい人々、弱い人々に優先的に目を向け、彼らの幸せのために奉仕することが、平和への道であることを、イエス様は示されま…

7月:探しなさい。そうすれば、見つかる。(マタイによる福音書7:7)

聖書の言葉の中で、最も有名なものの一つでしょう。かつて、NHKの「にほんごであそぼ」で、この言葉の文語訳「求めよ。さらば与えられん。」が取り上げられたことがあります。 神様に祈り求めれば、必ずかなえられる。神様は、私達に最も良い物を与えてく…

6月:安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。(マタイによる福音書14:27)

イエス様の弟子達が、舟に乗っているときに嵐に見舞われ、遭難の危機に瀕するが、イエス様の力で嵐は静まる・・・というエピソードが、聖書には2カ所あります。一つはイエス様が弟子達と一緒に乗っておられます。その時はイエス様は弟子達に次のように語られま…

5月:『見よ、それは極めて良かった。』(創世記 1:31)

分厚い聖書の最初のページには、天地創造の物語が記させています。神様が6日間で世界を造り、7日目に休まれたという物語が元になって、現在の1週間のサイクルが創られました。 神様は最初に闇の中から光を創り、混沌とした世界に秩序を与え、時間の流れを…

4月:『神は愛です。』(ヨハネの手紙Ⅰ 4:16)

チャプレンの藤原健久です。チャプレンとは「施設付き牧師」のことです。学校や病院等の施設で宗教活動を行う牧師を指します。私は、幼稚園の礼拝や宗教教育全般に携わっています。どうぞよろしくお願いします。 生活表では毎月、その月の主題聖句を解説して…

2016年度より・・・

2016年度より、『チャプレンコーナー』を刷新いたしました。